琉球沖縄の時代と世代をつなぐワンテーマ・マガジン『momoto(モモト) 』副編集長でフリーライターのいのうえちずが、モモトの裏話を時に腹黒く綴ります。
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2011年05月14日

親切心

どうも、一定以上の年齢層の男性に限られるようだ。

「momotoで連載をする」と決めたり、「これを取材して記事にしなさい」と言ったり。

編集部の方針や、ウチの媒体としての特性・特徴など関係ないようだ。




もちろんね、悪気はないんですよ。
むしろ親切心だと思うんです。

でも、連載するから載せなさいって言われてもねぇ^-^;


編集部でもそれなりに会議をして、年間の方針を立てたり、
一冊を通しての構成を考えたりしています。
アドバイスをもらうのはありがたいし、リクエストや感想、時には耳の痛いご意見も、
ホントに大ウエルカムなんです。
読者ハガキは、編集部メンバーで1枚ずつ全部読んでいます。
いろんなアイデアをもらうこともあります。とても参考になるし、勉強になる。
ハガキで寄せられるご意見だけでなく、編集部や版元である東洋企画にかかってくる電話も、
会議の場で一つひとつ検討したり、情報共有したりしています。


わし個人がいつも心がけているのは、耳の痛いご意見ほど拝聴すべきということ。
そこには必ず、仕事でも何でも、自分の行動を改善していくヒントが含まれているから。
そこを洗い出して、自分のものにしていけばいいの。
時には、単なるネガティブな感情が大部分のこともあるけど、
そういう部分は、魚の下ごしらえをする時のように、包丁でさっさとさばいて捨てればいい。
(ま、なかなかそうサッパリとはいかないのが、人間なんですけどね。ほほほ)
拒否しないで、まずは耳を傾ける。



ま、そりはそりとして、だ。





「これを連載するから、あなたは毎回載せなさい
「…全体の方針もございますから、持ち帰りまして協議いたします」
「なんで。いいさー。あなたが会社で言いなさい。そして載せさせたらいいさー




曖昧に微笑んで、語尾を濁しまくって帰りましたけど。

…この手の親切心、どうしたもんかねぇ(´ー`)┌




※追記
沖縄独特の言い回しで、「○○させる」というのがあります。
言ってる側は、それほど強いニュアンスで強引に上から言ってるわけじゃないんです。
それはわかるけど、これ、文法上は「使役」。
「部下にお茶を持って来させる」はいいとしても(言う側と、部下との関係性において納得の範囲内)
第三者に対して「○○させる」というのは、若干エラそうな感じがしますわな。
「○○させる」の中に、文法上の「依頼」が含まれる場合もあるので、注意深く聞かねばなりません。
「○○しなさい」も同様。必ずしも威圧的ではないんだけどね。
人生の大先輩がたの「迎えに来なさい」「あなたも来なさい」に対して、
「はーい♪」と尻尾をふって行くことも多々あるし。
相手との関係性によるのかなぁ。なんとも言えない、表現におけるギクシャク感。
「使役」「命令」などの場合、ウチナーグチをヤマトグチに翻訳した時に、
しっくりはまる表現がないのかもしれないなぁと思ったりする。
ウチナーグチのボキャブラリーが、そのままヤマトグチに置き換えられるわけではなく、
その単語が示す概念が、日本語にない例もあるしなぁ。


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Posted by いのうえちず。 at 11:24│Comments(0)momotoウラ話
 
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